2015年12月29日火曜日

現人神が本物の神になった - レミー・キルミスター

24日に70歳の誕生日を祝ったばかりだったのに・・・


ロックの価値観なんて千差万別ですが、
私は「ロックとは何か?」の問いに
「MotorheadとAC/DCを聴けばわかる」と答えていました。

1975年から2015年まで40年。
理屈無しにでかい音でロックをやり続けた
Motoerheadこそロックでしょう。

「ごちゃごちゃ言ってねぇで聴けばいいんだよ!」
Motorheadのどのアルバムからもそんなメッセージが聞こえてきます。

今頃は神をジャックダニエルの瓶でぶん殴って、
地獄の悪魔どもにロックを聴かせていることでしょう。

「安らかに」とは言いません。
先に行ったフィルとまたコンビ組んで、
ジミヘンやジェフ・ハンネマン、ダイムバッグ・ダレルなどと競演して、
クソうるせぇロックンロールをやり続けてください。


映画「ハードロックハイジャック」の台詞より。



「レミーと神がケンカした。勝ったのはどっちだ?」



「レミーが神だ」

2015年12月15日火曜日

Beginners Guide to Asia


母が中国の古琴のCDについてあれこれ聞いてきたので、
久しぶりにアジアな音楽を聴こうと思って引っ張り出したのがこれです。

Disc.1は伝統的な音楽
Disc.2は近代
Disc.3は現代
そんな感じに分けられたワールドミュージック初心者にオススメなCDです。

日本の曲も入ってまして、
初代米川敏子の『六段』、
「沖縄のジミヘン」こと登川誠仁、
戦前歌謡代表で淡谷のりこ、
戦後歌謡は笠置シヅ子、
アイヌの楽器「ムックリ」とダブを掛け合わせたOki Dub Ainu Band、
ブルーグラスを三味線で演奏する国本武春。

日本の音楽ではないですが、
久保田麻琴のBlue Asia。
日本人ではないですが琉球アンダーグラウンドの曲も入ってます。


カンボジア内戦前の黄金時代に作られた楽曲。
それを引き継いだアメリカのバンド=Dengue Fever。

グンデンビリーン・ヤヴガーンのホーミーもあり、
元パンクバンドでモンゴル伝統楽器を演奏する
内モンゴル自治区のバンド=Hanggaiもある。

最近、Googleのトップページになって、
ワールドミュージックファンの中で話題になった、
ヌスラト・ファテー・アリー・ハーンの曲も入ってます。

伝統的なガムラン、70年代に生まれたポップスンダ、
現代にジャイポンガンをやってるバンド。
インドネシアの音楽だけ取り上げても歴史を楽しめます。


アジアの音楽に興味が出たけど、
何を買っていいかわからないって時はとりあえずこのCDです!

2015年12月8日火曜日

12/8なので

音楽ファンにとっては特別な日です。



ロックンロールから始まり、様々な表現を追及していき、
ロックの可能性を広げていった"ジョン・レノン"



ジョアン・ジルベルトと共にショーロやサンバを取り入れ
新たな音楽ボサノヴァを創造した"アントニオ・カルロス・ジョビン"



ヘヴィメタルにグルーヴを取り入れメタルの概念を変えた
パンテラのギタリスト"ダイムバッグ・ダレル"



この3人が亡くなった日なんです。


現在ある音楽はこの人たちが居なかったら存在しなかったかもしれない。
そんなことを考えてしまう1日なのです。



ちなみに、誕生日もすごいんです。

シベリウス


ジミー・スミス


ジム・モリソン


増崎孝司


マーティ・フリードマン


グレッグ・ハウ


シンニード・オコーナー(wikiではシネイド・オコナーって表記なんですね)


コリィ・テイラー



シュラプネル系ギタリストが2人生まれてる・・・
ね、12/8って音楽についていろいろ考えるでしょ?
こんなことがきっかけで聴いてみるのも良いと思ってます。



私、アイマスPなのでこちらも是非。
渋谷系サウンドで超プリティなポップサウンドです。

『十時愛梨 / アップルパイ・プリンセス』


アイマス曲は舐めてはいけませんよ!
かなりトリッキーなサウンドが飛び出してくることがあります!

2015年12月3日木曜日

クリスマス商戦

12月です!
ハロウィンが終わったらどこもクリスマス商戦ですね。

毎年おんなじような商品が並びます。
ヤマタツ、竹内まりや、マライヤ・キャリー、ワム・・・


はっきり言います。



「つまらん!!」



そこいら中でかかってる「ラースクリスマスアゲブマハー」。
84年リリースだぞ!
マライヤのクリスマスアルバムはその10年後の94年リリース。


他に無いのか!?


というわけで、新たなクリスマス商材を考えてみよう!
(この流れはアニメ『てさぐれ!部活もの』)





まずオススメしたいのはスタンダードなクリスマスナンバーが並んでますこちら
『クリスマス・イン・バリ』


 両鼻に小さな笛を突っ込んで演奏するクリスマスソングが脱力させてくれます!
リンディックというバリの木琴も良い感じ。
派手さはありませんがまったりできる一枚です。


続いてはこちら、クリスマスのスタンダードナンバーを日本の有名歌手が歌ってます!
『昭和クリスマス What A Fantastic Night!』


 個人的にツボなのは弘田三枝子、舟木一夫、美空ひばりなど
それぞれの「ジングル・ベル」が聴き比べできることですね。
美空ひばりのは昭和28年のものです。
後半の英語詞がすげぇかっこいいです。



毎年思っていることなのですが、
ハードロックファンがクリスマスに何故このアルバムを挙げないのか?

『AC/DC / Razor's Edge』


⑤はクリスマスソングですよ。
さては①②ばっかり聴いてるなー?
アルバムの内容は「AC/DC」です。
これ以外にAC/DCのアルバムを説明できます?



さて、映像もオススメしましょうか。
クリスマスに見たい映画と言えばこれですよね?

『悪魔のサンタクロース2 鮮血のメリークリスマス』



某動画サイトでは「カルピスDay」でおなじみのヤツです。
あ、新品無いっぽい・・・
まぁいいや。


本気でオススメなのはこれ↓
『アウターゾーン 2巻』


「わしはサンタじゃ!」が収録されている巻です。
この話が大好きで・・・
『世にも不思議なアメージングストーリー』のサンタ回と並ぶ名作です。



クリスマスの楽しみ方も人それぞれ。
だいたい私の周りにいる人は独りで過ごす方が多いので
ソロなチョイスになっております。

なぜなら私もソロだからだよ!

今年のクリスマスは『悪魔のサンタクロース』観て、
ブラックサバス聴いてすごす!

あ、12/24はモーターヘッドのレミー70歳おめでとうの日で、
25日はジェームス・ブラウンがソウルファンクの国へ旅立った日です。
そっちで楽しむのもありですね。

というわけで
「レッツ・ハルマゲドン!」

2015年11月28日土曜日

破壊 『The ムッシュビ♂ト / 彼氏のマストアイテム』

音楽において破壊と創造を繰り返した人物といえば?

私は"マイルス・デイヴィス"を挙げます。



マイルス・デイヴィスに関しては
本当に詳しい人の解説を見た方が良いと思いますのでここでは簡単に。

チャーリー・パーカーの元でプレイしてたビバップ。
自ら生み出したクール。
電子楽器を積極的に取り込んでいったファンク。
晩年のポップス。

ファンが追いつけず、評論家は批判しまくりだった制作の姿勢。
これこそが近代の芸術における「固定概念の破壊」だと思われます。


物理的な破壊。

これはThe Whoでしょう。



プライベートでもホテルを破壊しまくったドラマーのキース・ムーン。
その後ホテルの破壊はロックミュージシャンの証のようになってしまい、
エアロスミスの延長コードつなげてテレビをプールに投げるなどの
伝統芸が生まれていきました。
極めつけはハナタラシの「ユンボでライブハウスの壁を破壊」でしょう。


音楽産業の破壊。

これを試みた人物はジョニー・ロットン(現・ジョン・ライドン)



 しかしパンクというフォロワーを生み出してしまい、
自身の考えとは全く違った方向に進んでいきました。

(そういや、EMIは本当にGood Byeになってしまったなぁ・・・)




そしてThe ムッシュビ♂ト。

彼はスカムな青年だったのですが、
あるバンドのパフォーマンスを見て
「ライブハウスで全裸になっても普通だな」と思い、
新たな音楽を探し始める。
そこで見つけたのは・・・

ポップス!


最新作『彼氏のマストアイテム』より↓
https://soundcloud.com/monsiurbeat/funkyfight


繊細さと反逆心を詰め込んだポップス!
自身の音楽的影響を総動員して作りこんだポップス!
世に溢れるポップス好きからは絶対に支持されないであろうポップス!
そのむせかえるような暑苦しい情熱を詰め込んだポップス!

「他人なんて知ったこっちゃねぇ、俺はやりたい音楽をやるんだ!」
そんな熱意が伝わる音楽。
でも本人はチヤホヤされたい!
決意と迷いが交差した本人!

いや、それで良いんだよ!

世界中に音楽が溢れる昨今で、
自分らしさを証明するには迷いや決断を繰り返さねばならない。
それが正直に表れている音楽なんて最高じゃないか?

The ムッシュビ♂トは迷いながら音楽に立ち向かっていくのであろう・・・
ガンバレ、The ムッシュビ♂ト!
君には星空凛ちゃんがいる!



The ムッシュビ♂トのページはこちら↓
http://monsiurbeat.jimdo.com/
ここでアルバム買えます。


アマゾンのアフィリンク貼るブログなのに、本題の商品が扱い無いという。
前作はアマゾンにもあります↓

2015年11月16日月曜日

迷われレコード 『山岡迷子 / ユウタイサンセット』

山岡迷子氏が個人的に音楽を発表してた場所。
今はいろんな音楽で溢れかえっている【迷われレコード

良い意味で「バラエティ豊か」
悪い意味で「節操の無い」

そんなレーベルです。
だからいろんな音楽を聴いてる人間にとっては
掘っても掘っても何が出てくるか分からない面白い場所なんです。

このブログで紹介しているデプQくんからの記事は
全て迷われレコードからリリースされているものなので、
そのバラエティ豊かぶりは分かると思われます。

そして今回ついに山岡迷子氏本人のCDを紹介するわけなのですが・・・
「山岡迷子の音楽の集大成!」とあるだけあって
迷われレコードを象徴する一枚なのです。


つまり「一言で説明できない」


とりあえずクロスフェードをば↓

山岡迷子『ユウタイサンセット』



ほらね。

ポップス、アンビエント、ポストロック、ポストパンク、フォークトロニカ、ノイズ・・・
いろんな要素が交じり合って出来ているアルバムなのです。

理屈で聴こうとすると音楽の要素が見えて楽しい。
感覚で聴こうとすると心地よさに包まれる。

でも、どこかひねくれてる。

この記事を書くのにアルバムを何回も聴いたのですけど、
聴くごとに印象が違うのでどこを切り取るか困りました。

(いつも記事でやっている関連するCDのリンクもどうしようかと思いました。
 いろいろ考えましたが何か違うと思うものばかりなので今回は無し!)

もう全体像でいいや。
まさに『ユウタイサンセット』なんですよ。
捕らえることはできないけれどもそこに存在する。
聴いた後は満足感と心地よさに包まれる。
タイトル通りの名作なのです。




さて、迷われレコードからリリースされているCDの紹介はひとまず終了。
これからもっといろいろな音楽を紹介していきますよー。

「広く、浅く、ミーハーに」をモットーに書いていきます。

2015年11月5日木曜日

渋谷系の憧憬 『caro kissa / caro kissa×××』

十何年前、CD屋で働く前はレンタル屋にいました。
そのころはメタルからハードロックへルーツを辿ってた時だったのですが、
私がテクノポップっぽい音楽が好きだと認識できたアルバムに出会いました。

capsule / Sugarless GiRL


Perfume / Perfume ~Complete Best~

どっちも中田ヤスタカですね。
初めて"Starry Sky""エレクトロ・ワールド"を聴いた衝撃たるや。

でもよく考えたら元々ゲームミュージックが好きだったので
打ち込みの音楽が好きで当然だったんですよね。
気付くのが遅かった。


そしてPerumeの"ポリリズム"の大ヒット。

その時に感じたこと。
「ようやくレコード会社の押し売りが終わるかも」



・・・終わってないですね。



レコード会社は

「ニーズを作り出し、それを流通させる」

という販売戦略を今も取り続けていると感じています。

そこには音楽好きのリスナーの意見など無く、
ただただ消費されるだけのポップスが乱造されている。
見た目、キャラクター、話題性だけの音楽。

昔はそれで売上が取れていて、
その売上を音楽好き向けのCDの販売に遣われたりしていたのですが、
最近は全く売れないので音楽好き向けのものが出ない。

昔、レコード会社の営業さんと話したときに
「どこに広告打って良いのか全くわかんないんですよ」
というボヤキを聞きましたねー。

今は音楽を聴くきっかけがテレビやラジオに限定されていないので、
どこでアピールしても昔ほどの効果が出ないんでしょうね。
(音楽を聴くきっかけを奪っているのはどこのどいつだ)

ネットの宇宙で一個の星で看板出してても
宇宙船が下りてくる確立ってどんなもんでしょう。

メジャーもインディーズもこれで困ってるんですよね。



販売関連の話はこれくらいにして、
中田ヤスタカですよ。

Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのヒットには

「音楽でファンへの裏切りが無い」

ことが一番重要だと思ってるんです。

Perfumeは初期の音楽とだいぶ変化し続けていますが、
最近出ている曲も十分満足できる内容だと思ってます。
"エレクトロ・ワールド"からPerfumeを聴いている私でも
2013年リリースの"未来のミュージアム""Sweet Refrain"には驚かされました。


中田ヤスタカのルーツを辿れば出てくるワードが『渋谷系』です。


グラムロックみたいに明確な定義が無いので音楽的にどうこうではないのですが、
日本のナイアガラサウンドやニューウェーブなどの前時代ポップス、
R&B、ラウンジ名盤へのリスペクトが形になったムーブメントだったと思ってます。

つまりは音楽好きによる音楽好きのための音楽ムーブメントがあったということです。


しかし、渋谷系は一般的なライトユーザーへほとんど向けられず、
大きなメディアではあまり取り上げられなかったと思われます。
小学生か中学生だった私にはオザケンくらいしか当時の記憶が無いんですよね。

大手は音楽好きを無視して消耗品音楽の販売経路を作り続けたということだと思ってます。
音楽好きを無視し続けた結果が現在の音楽シーンだと思われます。

最近になってPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを売っても遅いよ。
ラウンジ、ナイアガラ、テクノポップへのニーズはずっとあり続けたのに、
ずっと無視し続けてキャラクターとイベント券と特典だけで
音楽を売り続けてたらそりゃ売れなくなるよ。



で、ここまで読んで「そうだ!そうだ!」と思ってくれた方がいたら(思ってくれなくても)
オススメしたいCDがこちらでございます(前フリが長すぎた・・・)

Caro kissa ×××


caro kissaさんの記事を書くなら『渋谷系』ってワードは外せないなぁと思いまして。

伸びやかなsunachuさんのVo。
ベースラインだけでも十分聞けるtakahiroさんのプレイ。
聴いててAOR、ナイアガラサウンド、ピチカート、といった
キーワードが次々と浮かんできまして、
それが一つの音楽性に結実している音楽好きを満足させられるポップス!
かゆい所に手が届くサウンドなんですよ。

こちらも聴いていただきたいのです↓

Perfect dream EP

http://anotraks.bandcamp.com/album/perfect-dream-ep



デプQくんのCDでも感じたことなんですが、



「こういうCDを売りたい!」



そう思わせてくれるサウンドってのは必ず存在するんですよ。
探さなければ手に入らない。
目の前に出てきた情報だけで満足してたら手に入らないですよ。
ネットの宇宙は広いんですから。