音楽において破壊と創造を繰り返した人物といえば?
私は"マイルス・デイヴィス"を挙げます。
マイルス・デイヴィスに関しては
本当に詳しい人の解説を見た方が良いと思いますのでここでは簡単に。
チャーリー・パーカーの元でプレイしてたビバップ。
自ら生み出したクール。
電子楽器を積極的に取り込んでいったファンク。
晩年のポップス。
ファンが追いつけず、評論家は批判しまくりだった制作の姿勢。
これこそが近代の芸術における「固定概念の破壊」だと思われます。
物理的な破壊。
これはThe Whoでしょう。
プライベートでもホテルを破壊しまくったドラマーのキース・ムーン。
その後ホテルの破壊はロックミュージシャンの証のようになってしまい、
エアロスミスの延長コードつなげてテレビをプールに投げるなどの
伝統芸が生まれていきました。
極めつけはハナタラシの「ユンボでライブハウスの壁を破壊」でしょう。
音楽産業の破壊。
これを試みた人物はジョニー・ロットン(現・ジョン・ライドン)
しかしパンクというフォロワーを生み出してしまい、
自身の考えとは全く違った方向に進んでいきました。
(そういや、EMIは本当にGood Byeになってしまったなぁ・・・)
そしてThe ムッシュビ♂ト。
彼はスカムな青年だったのですが、
あるバンドのパフォーマンスを見て
「ライブハウスで全裸になっても普通だな」と思い、
新たな音楽を探し始める。
そこで見つけたのは・・・
ポップス!
最新作『彼氏のマストアイテム』より↓
https://soundcloud.com/monsiurbeat/funkyfight
繊細さと反逆心を詰め込んだポップス!
自身の音楽的影響を総動員して作りこんだポップス!
世に溢れるポップス好きからは絶対に支持されないであろうポップス!
そのむせかえるような暑苦しい情熱を詰め込んだポップス!
「他人なんて知ったこっちゃねぇ、俺はやりたい音楽をやるんだ!」
そんな熱意が伝わる音楽。
でも本人はチヤホヤされたい!
決意と迷いが交差した本人!
いや、それで良いんだよ!
世界中に音楽が溢れる昨今で、
自分らしさを証明するには迷いや決断を繰り返さねばならない。
それが正直に表れている音楽なんて最高じゃないか?
The ムッシュビ♂トは迷いながら音楽に立ち向かっていくのであろう・・・
ガンバレ、The ムッシュビ♂ト!
君には星空凛ちゃんがいる!
The ムッシュビ♂トのページはこちら↓
http://monsiurbeat.jimdo.com/
ここでアルバム買えます。
アマゾンのアフィリンク貼るブログなのに、本題の商品が扱い無いという。
前作はアマゾンにもあります↓
2015年11月28日土曜日
2015年11月16日月曜日
迷われレコード 『山岡迷子 / ユウタイサンセット』
山岡迷子氏が個人的に音楽を発表してた場所。
今はいろんな音楽で溢れかえっている【迷われレコード】
良い意味で「バラエティ豊か」
悪い意味で「節操の無い」
そんなレーベルです。
だからいろんな音楽を聴いてる人間にとっては
掘っても掘っても何が出てくるか分からない面白い場所なんです。
このブログで紹介しているデプQくんからの記事は
全て迷われレコードからリリースされているものなので、
そのバラエティ豊かぶりは分かると思われます。
そして今回ついに山岡迷子氏本人のCDを紹介するわけなのですが・・・
「山岡迷子の音楽の集大成!」とあるだけあって
迷われレコードを象徴する一枚なのです。
つまり「一言で説明できない」
とりあえずクロスフェードをば↓
ほらね。
ポップス、アンビエント、ポストロック、ポストパンク、フォークトロニカ、ノイズ・・・
いろんな要素が交じり合って出来ているアルバムなのです。
理屈で聴こうとすると音楽の要素が見えて楽しい。
感覚で聴こうとすると心地よさに包まれる。
でも、どこかひねくれてる。
この記事を書くのにアルバムを何回も聴いたのですけど、
聴くごとに印象が違うのでどこを切り取るか困りました。
(いつも記事でやっている関連するCDのリンクもどうしようかと思いました。
いろいろ考えましたが何か違うと思うものばかりなので今回は無し!)
もう全体像でいいや。
まさに『ユウタイサンセット』なんですよ。
捕らえることはできないけれどもそこに存在する。
聴いた後は満足感と心地よさに包まれる。
タイトル通りの名作なのです。
さて、迷われレコードからリリースされているCDの紹介はひとまず終了。
これからもっといろいろな音楽を紹介していきますよー。
「広く、浅く、ミーハーに」をモットーに書いていきます。
今はいろんな音楽で溢れかえっている【迷われレコード】
良い意味で「バラエティ豊か」
悪い意味で「節操の無い」
そんなレーベルです。
だからいろんな音楽を聴いてる人間にとっては
掘っても掘っても何が出てくるか分からない面白い場所なんです。
このブログで紹介しているデプQくんからの記事は
全て迷われレコードからリリースされているものなので、
そのバラエティ豊かぶりは分かると思われます。
そして今回ついに山岡迷子氏本人のCDを紹介するわけなのですが・・・
「山岡迷子の音楽の集大成!」とあるだけあって
迷われレコードを象徴する一枚なのです。
つまり「一言で説明できない」
とりあえずクロスフェードをば↓
山岡迷子『ユウタイサンセット』
ポップス、アンビエント、ポストロック、ポストパンク、フォークトロニカ、ノイズ・・・
いろんな要素が交じり合って出来ているアルバムなのです。
理屈で聴こうとすると音楽の要素が見えて楽しい。
感覚で聴こうとすると心地よさに包まれる。
でも、どこかひねくれてる。
この記事を書くのにアルバムを何回も聴いたのですけど、
聴くごとに印象が違うのでどこを切り取るか困りました。
(いつも記事でやっている関連するCDのリンクもどうしようかと思いました。
いろいろ考えましたが何か違うと思うものばかりなので今回は無し!)
もう全体像でいいや。
まさに『ユウタイサンセット』なんですよ。
捕らえることはできないけれどもそこに存在する。
聴いた後は満足感と心地よさに包まれる。
タイトル通りの名作なのです。
さて、迷われレコードからリリースされているCDの紹介はひとまず終了。
これからもっといろいろな音楽を紹介していきますよー。
「広く、浅く、ミーハーに」をモットーに書いていきます。
2015年11月5日木曜日
渋谷系の憧憬 『caro kissa / caro kissa×××』
十何年前、CD屋で働く前はレンタル屋にいました。
そのころはメタルからハードロックへルーツを辿ってた時だったのですが、
私がテクノポップっぽい音楽が好きだと認識できたアルバムに出会いました。
capsule / Sugarless GiRL
Perfume / Perfume ~Complete Best~
どっちも中田ヤスタカですね。
初めて"Starry Sky""エレクトロ・ワールド"を聴いた衝撃たるや。
でもよく考えたら元々ゲームミュージックが好きだったので
打ち込みの音楽が好きで当然だったんですよね。
気付くのが遅かった。
そしてPerumeの"ポリリズム"の大ヒット。
その時に感じたこと。
「ようやくレコード会社の押し売りが終わるかも」
・・・終わってないですね。
レコード会社は
「ニーズを作り出し、それを流通させる」
という販売戦略を今も取り続けていると感じています。
そこには音楽好きのリスナーの意見など無く、
ただただ消費されるだけのポップスが乱造されている。
見た目、キャラクター、話題性だけの音楽。
昔はそれで売上が取れていて、
その売上を音楽好き向けのCDの販売に遣われたりしていたのですが、
最近は全く売れないので音楽好き向けのものが出ない。
昔、レコード会社の営業さんと話したときに
「どこに広告打って良いのか全くわかんないんですよ」
というボヤキを聞きましたねー。
今は音楽を聴くきっかけがテレビやラジオに限定されていないので、
どこでアピールしても昔ほどの効果が出ないんでしょうね。
(音楽を聴くきっかけを奪っているのはどこのどいつだ)
ネットの宇宙で一個の星で看板出してても
宇宙船が下りてくる確立ってどんなもんでしょう。
メジャーもインディーズもこれで困ってるんですよね。
販売関連の話はこれくらいにして、
中田ヤスタカですよ。
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのヒットには
「音楽でファンへの裏切りが無い」
ことが一番重要だと思ってるんです。
Perfumeは初期の音楽とだいぶ変化し続けていますが、
最近出ている曲も十分満足できる内容だと思ってます。
"エレクトロ・ワールド"からPerfumeを聴いている私でも
2013年リリースの"未来のミュージアム""Sweet Refrain"には驚かされました。
中田ヤスタカのルーツを辿れば出てくるワードが『渋谷系』です。
グラムロックみたいに明確な定義が無いので音楽的にどうこうではないのですが、
日本のナイアガラサウンドやニューウェーブなどの前時代ポップス、
R&B、ラウンジ名盤へのリスペクトが形になったムーブメントだったと思ってます。
つまりは音楽好きによる音楽好きのための音楽ムーブメントがあったということです。
しかし、渋谷系は一般的なライトユーザーへほとんど向けられず、
大きなメディアではあまり取り上げられなかったと思われます。
小学生か中学生だった私にはオザケンくらいしか当時の記憶が無いんですよね。
大手は音楽好きを無視して消耗品音楽の販売経路を作り続けたということだと思ってます。
音楽好きを無視し続けた結果が現在の音楽シーンだと思われます。
最近になってPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを売っても遅いよ。
ラウンジ、ナイアガラ、テクノポップへのニーズはずっとあり続けたのに、
ずっと無視し続けてキャラクターとイベント券と特典だけで
音楽を売り続けてたらそりゃ売れなくなるよ。
で、ここまで読んで「そうだ!そうだ!」と思ってくれた方がいたら(思ってくれなくても)
オススメしたいCDがこちらでございます(前フリが長すぎた・・・)
caro kissaさんの記事を書くなら『渋谷系』ってワードは外せないなぁと思いまして。
伸びやかなsunachuさんのVo。
ベースラインだけでも十分聞けるtakahiroさんのプレイ。
聴いててAOR、ナイアガラサウンド、ピチカート、といった
キーワードが次々と浮かんできまして、
それが一つの音楽性に結実している音楽好きを満足させられるポップス!
かゆい所に手が届くサウンドなんですよ。
こちらも聴いていただきたいのです↓
デプQくんのCDでも感じたことなんですが、
「こういうCDを売りたい!」
そう思わせてくれるサウンドってのは必ず存在するんですよ。
探さなければ手に入らない。
目の前に出てきた情報だけで満足してたら手に入らないですよ。
ネットの宇宙は広いんですから。
そのころはメタルからハードロックへルーツを辿ってた時だったのですが、
私がテクノポップっぽい音楽が好きだと認識できたアルバムに出会いました。
capsule / Sugarless GiRL
Perfume / Perfume ~Complete Best~
どっちも中田ヤスタカですね。
初めて"Starry Sky""エレクトロ・ワールド"を聴いた衝撃たるや。
でもよく考えたら元々ゲームミュージックが好きだったので
打ち込みの音楽が好きで当然だったんですよね。
気付くのが遅かった。
そしてPerumeの"ポリリズム"の大ヒット。
その時に感じたこと。
「ようやくレコード会社の押し売りが終わるかも」
・・・終わってないですね。
レコード会社は
「ニーズを作り出し、それを流通させる」
という販売戦略を今も取り続けていると感じています。
そこには音楽好きのリスナーの意見など無く、
ただただ消費されるだけのポップスが乱造されている。
見た目、キャラクター、話題性だけの音楽。
昔はそれで売上が取れていて、
その売上を音楽好き向けのCDの販売に遣われたりしていたのですが、
最近は全く売れないので音楽好き向けのものが出ない。
昔、レコード会社の営業さんと話したときに
「どこに広告打って良いのか全くわかんないんですよ」
というボヤキを聞きましたねー。
今は音楽を聴くきっかけがテレビやラジオに限定されていないので、
どこでアピールしても昔ほどの効果が出ないんでしょうね。
(音楽を聴くきっかけを奪っているのはどこのどいつだ)
ネットの宇宙で一個の星で看板出してても
宇宙船が下りてくる確立ってどんなもんでしょう。
メジャーもインディーズもこれで困ってるんですよね。
販売関連の話はこれくらいにして、
中田ヤスタカですよ。
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのヒットには
「音楽でファンへの裏切りが無い」
ことが一番重要だと思ってるんです。
Perfumeは初期の音楽とだいぶ変化し続けていますが、
最近出ている曲も十分満足できる内容だと思ってます。
"エレクトロ・ワールド"からPerfumeを聴いている私でも
2013年リリースの"未来のミュージアム""Sweet Refrain"には驚かされました。
中田ヤスタカのルーツを辿れば出てくるワードが『渋谷系』です。
グラムロックみたいに明確な定義が無いので音楽的にどうこうではないのですが、
日本のナイアガラサウンドやニューウェーブなどの前時代ポップス、
R&B、ラウンジ名盤へのリスペクトが形になったムーブメントだったと思ってます。
つまりは音楽好きによる音楽好きのための音楽ムーブメントがあったということです。
しかし、渋谷系は一般的なライトユーザーへほとんど向けられず、
大きなメディアではあまり取り上げられなかったと思われます。
小学生か中学生だった私にはオザケンくらいしか当時の記憶が無いんですよね。
大手は音楽好きを無視して消耗品音楽の販売経路を作り続けたということだと思ってます。
音楽好きを無視し続けた結果が現在の音楽シーンだと思われます。
最近になってPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを売っても遅いよ。
ラウンジ、ナイアガラ、テクノポップへのニーズはずっとあり続けたのに、
ずっと無視し続けてキャラクターとイベント券と特典だけで
音楽を売り続けてたらそりゃ売れなくなるよ。
で、ここまで読んで「そうだ!そうだ!」と思ってくれた方がいたら(思ってくれなくても)
オススメしたいCDがこちらでございます(前フリが長すぎた・・・)
Caro kissa ×××
caro kissaさんの記事を書くなら『渋谷系』ってワードは外せないなぁと思いまして。
伸びやかなsunachuさんのVo。
ベースラインだけでも十分聞けるtakahiroさんのプレイ。
聴いててAOR、ナイアガラサウンド、ピチカート、といった
キーワードが次々と浮かんできまして、
それが一つの音楽性に結実している音楽好きを満足させられるポップス!
かゆい所に手が届くサウンドなんですよ。
こちらも聴いていただきたいのです↓
Perfect dream EP
http://anotraks.bandcamp.com/album/perfect-dream-epデプQくんのCDでも感じたことなんですが、
「こういうCDを売りたい!」
そう思わせてくれるサウンドってのは必ず存在するんですよ。
探さなければ手に入らない。
目の前に出てきた情報だけで満足してたら手に入らないですよ。
ネットの宇宙は広いんですから。
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