しかし、いとこに押入れにまつわる怖い話を聞かされてから
押入れが恐怖の対象となってしまい、入れなくなってしまいましたとさ。
流石に大人なのでもう押入れには入りませんが、
耳栓付けて暗い部屋でじっとしてみたりします。
やっぱり心地良いんですよね、暗闇って。
静かで何も無い空間。
その何も無さが気持ち良いんです。
さて、今回取り上げるのは
虚夢『彼方にいる・・・?』
迷われレコードからリリースされたダークアンビエント作品です。
②がブラックメタルのカバーなのでメタル的なアプローチがあるかと
思いきやそんなことは無いです。
ポストブラックメタルのような静かな空気感はありますが、
元々がメタルのそれとはやはり違います。
Burzumのアルバムはこれ↓
記事の始めに書いた暗闇の心地良さ。
このアルバムから感じられるのはまさにそれです。
スピーカーから流れるのは暗闇の静けさ。
空間が闇に包まれる感覚です。
目を瞑り、耳を澄ませ、じっとしながら・・・
暗闇がもたらす不安感もありつつ、それが心地良さにもなる。
「静けさを聴く」ってなかなか不思議な感じですが、
聴けばなるほどと思ってもらえるはずです。
(とりあえず聴いてみ、といういつものヤツ)
映画のサウンドトラックのように音楽は空気を変えます。
虚夢さんのアルバムを聴いてまず思い出したアルバムがこちら↓
フランス人シンセサイザー奏者のジャン・ミッシェル・ジャールの『幻想惑星』です。
原題は『Oxygene』=「酸素」です。
未来感溢れる幻想的な空気です。
ポップで聴き易いアルバムなのでこちらもオススメ。
もう1枚はこれ↓
タンジェリン・ドリームのリーダー=エドガー・フローゼのソロアルバムです。
タイトル曲の『Aqua』は水の音とシンセが融合した作品です。
シンセがピョコピョコ、ポッピョピョピョピョしてます。
涼しげな空気を感じられます。
ボサノヴァ聴いたら涼しくなる、
メタル聴いたら暑苦しい、
イーストコーストなヒップホップでアーバン、
なんていう風に雰囲気を楽しむ聴き方も楽しいです。
メロディを耳で追う、
リズムに身をまかせる、
理屈で聴く、
いろんな楽しみ方があるのが音楽ですが、
とりあえず雰囲気で聴いてみるのもオススメです。
楽しみ方は人それぞれ。
敷居なんてないんです。
最近、虚夢さんのアルバムを部屋真っ暗にして聴いてることが多いです。
リラックスできるんですが、
「こんな暗闇にばっか居て大丈夫かな?」とも思います。
明日、妖怪になってるかもしれません。